議会こぼれ話


議会こぼれ話は、主に3月・6月・9月・12月の各定例議会の終了ごとに書き換えます。今回は、令和7年12 月定例議会(11月28日から12月15日)等の中からお知らせ致します。
 
1、「市出資法人の今後の方向性」 が示されました。
 
今回の定例議会に先立つ11月14日(議員全員協議会が開催され、執行部より市が出資する3法人の今後の方向性が示されました。
 先ず、牛久シャトー(株)については、シャトー全体を市の文化観光公園として位置付けると共に、同社の経営改善の観点から、指定管理者制度を導入して、シャトーの維持管理及び飲食物販事業を行なわせるとのことですが、今後、牛久シャトー(株)が指定管理者に指定された場合は、同社がシャトーの維持管理及び飲食物販事業を他の民間企業等に委託することも可能であるとの説明が為されました。
 次に、エスカードビルを管理する牛久都市開発(株)については、3Fの空き床に福祉関連の企業の入居が決まり、空き床は4Fのみになったものの、イズミヤホールディングスへの敷金礼金の返済金として、令和元年に同社が牛久市から借り入れた4億円の返済期間(15年間)について、収益の現状に鑑み、之を見直して、2年間先延ばしにするとのことです。
 更に、牛久グリーンファーム(株)については、赤字経営が続いており、今後も黒字化の見込みは無いとの判断から、1年後を目途に農業部門から撤退し、BDFの製造のみの会社として存続するとのことであります。
 私は、牛久シャトー(株)の飲食事業については、以前より、価格を下げてメニューを増やし、リピーターの確保の一環として、食事の割引券を提供する等のサービスの向上が必要と訴えていましたが、今後、シャトーの飲食事業に民間企業が参入すれば収益が改善される可能性があることから今後の動向を注視して参りたいと存じます。
 一方、市内には1,170haの畑があり、その内の289haが耕作放棄地でありますが、耕作放棄地の解消を主目的に設立された牛久グリーンファーム(株)は、これまで26haの耕作放棄地を借り受けて耕作して来たにも拘らず、同社が農業部門から撤退すると、今後、その26haを含む市内の耕作放棄地の解消策を如何に確立するのか?が改めて大きな課題となりますので、私は引き続き農政への関心を持ち続けて行きたいと考えています。

2、「牛久消防署の建て替え」
が報告されました。
 
牛久消防署については、以前から、「手狭であり老朽化が激しいので建て替えをするべき」との声が出されており、私も広域事務組合の議会や本市の議会の一般質問でこの問題を取り上げて参りましたが、この度、議員全員に対する執行部の説明会が11月10日(月)に開かれ、同署の建て替えの方針やスケジュール等が報告されました。
 それによると、消防新庁舎の場所は、あらゆる角度から検討の結果、現在の場所が最適であり、その為には現庁舎を解体する必要がありますが、新庁舎が完成するまでの間は、仮庁舎を設置して業務を続けるとのことです。
 又、仮庁舎の場所は中央生涯学習センターの駐車場の一角を考えていること、更に新庁舎の完成時期は令和14年4月を予定していることも併せて報告がありました。
 尚、仮庁舎の設置を含む牛久消防署の建て替えに要する費用は凡そ22億円とのことですが、消防署の建て替えは稲敷広域消防の事業であることから、広域消防の構成市町村が費用の分担をする一方で、本市の負担額は仮庁舎の設置費を含めて13億円から15億円程度になるとのことであります。