街づくりの将来像


❶民間企業等の研究所の集う街

 牛久市は、「世界のつくば」と呼ばれ、国の中央省庁に関連する34ヶ所の研究機関が立地する「つくば研究学園都市」に隣接していますが、国等の研究機関で産み出される「研究成果」はハードな面に関する分野の研究成果が殆んどであり、実社会に於いて通用させるには更にソフト面での研究成果が必要とされます。
 そこで、牛久市は「世界のつくばに最も近い街」として、将来に亘って持続可能な研究分野を選択して、その分野に関連する「民間企業等の研究所の集積地化」を街づくりの将来像とすべきであると考えています。


❷鉄道の高架化

 何れの自治体も、駅周辺は鉄道によって街並みの東西や南北が分断されており、周辺の踏み切りも常に混雑しているのが現状です。
 そこで、駅近辺のJR常磐線の線路を高架化することにより、街並みの分断を防ぎ、TX(つくばエクスプレス)沿線に対抗出来る街づくりを推進するべきであると考えます。
 但し、この構想の実現には一定の時間と経費とを要することから、一つの自治体の行政課題として取り組むのではなく、茨城県南地域のJR常磐線沿線の幾つかの自治体が協議会等を結成し、実現に向けて団体で取り組んでいく必要があると判断します。


❸超高度な技術力を有する中小企業の集う街
 民間企業等の研究所の集う街づくりと共に、超高度な技術力を有する中小企業の集う街づくりも、極めて大切な視点です。東京都下の大田区等には、特に非鉄金属等の分野で多くの特許等を有している中小企業が集中していますが、多くの企業が様々な事情により極めて厳しい経営環境を強いられています。
 そこで、これらの中小企業を、東京に比べると土地の価格が遥かに安価な牛久市に誘致することにより、「超高度な技術力を有する職人の集う街」を目指すことも、街づくりの大切な視点であると考えています。


❹教師の資質向上の為の「独自の課外研修制度」の創設

 現在のわが国の教員の採用課程は、極論すると、年度末の3月31日までは学生であり、4月1日にいきなり教師として教壇に立つと云うシステムですが、価値観が多様化し、社会全体が目まぐるしく移り変わる現代に於いては、「実社会に於ける体験や経験が無くして教壇に立っても、果たして子供達に教師としてのより良い人格を分け与えることが出来るのだろうか?」との疑問があります。
 そこで、私は、この様な現代の社会背景に鑑みて、新任の教師には、課外研修として、例えばスーパーや百貨店での店員として働いたり、老人福祉施設で高齢者の面倒を見たり、或いは海外でのホームステイを体験する等の一定期間の社会体験を重ねることを通じて、教師としての資質をより向上させ、その後に教壇に立てば、より良い人格を子供達に教授することが出来る様になると判断を致します。
 それ故、市独自の「教師の資質向上の為の課外研修制度」を創設すべきであると考えます。

Copyright(C) Yukio Ishihara All Rights Reserved. 茨城県牛久市市議会議員 石原ゆきお 公式ホームページ